トラくん、最近ニュースで『多頭飼育崩壊』っていう問題が深刻化しているって聞いたの。相模原市が新しい対策を打ち出すみたいよ。
それは大きな問題だね。どんな対策をするの?
市内で猫が増えすぎて、飼い主さんたちが世話しきれなくなるケースがたくさん発生しているんですって。猫は年に何回も出産できるし、一度に4~6頭も産むことがあるから、あっという間に増えちゃうのよ。
そんなに増えるんだ…。それで、具体的にどんな対策をするの?
相模原市の改正条例案では、『犬6頭以上』『猫6頭以上』を飼育している飼い主さんは、市の保健所に氏名や住所、飼っている頭数、それに不妊去勢手術をしているかどうかを届け出る義務があるの。もし30日以内に届け出をしない場合は、5万円以下の過料を科される規定もあるんだって。
それは厳しいけど、必要なルールだね。でも、どうして6頭以上なの?
一対の雄と雌がいると、飼い主さんが意図しない出産が発生しやすくて、すぐに猫の数が増えちゃうリスクがあるからなの。だから、6頭以上という基準を設定したんだって。これで、飼い主さんたちが猫の数をきちんと管理できるようになるわね。
なるほど、それで猫の数が急に増えるのを防げるんだね。でも僕たちも譲渡会を経て今の家に来たけど、行き場を失う猫が増えるのは本当に悲しいことだよね。
そうね。私たちは運が良かったけど、もっと多くの猫が幸せに暮らせるように、こうした対策が必要だと思うわ。この制度で、行き場のない猫が少しでも減るといいわね。
2024年8月21日 神奈川新聞
https://www.kanaloco.jp/limited/node/1104143
コメント